Friday, December 15, 2006

「アジアの力」地域に吸引


製品開発に取り組む三神ソフトのスタッフたち(福岡市の本社で) 









◆ヒト・モノ・技術に熱い視線 韓国系のソフト開発会社「三神ソフト」は昨年7月、東京にあった本社を福岡市に移した。首都から地方に企業が“流出”するのは珍しい。
 2000年に日本に進出した同社は金融機関向けのソフト開発を受託し、主に韓国・釜山の本拠地で作業を進めていた。だが、個人情報保護法の施行で、海外へのデータ持ち出しが一部制限された。李周洪社長ら幹部は協議の末、日本国内の陣容拡大を決め、新しい拠点を福岡に定めた。
 国内8都市を比較検討したが、「地理的な条件だけでなく、福岡が最もアジア企業の誘致に熱心だった」(幹部)という。就労ビザがスムーズに取得できることも立地の決め手になった。ソフト開発はスピードがものを言う。東京で1、2か月かかる手続きが、「アジアビジネス特区」の福岡では1週間ですむ。
 スタッフの生活費、開発コストも東京より低く抑えられ、釜山との行き来にも好都合だ。移転前に10人強だった従業員は63人に増え、釜山からの応援組を加えると100人を超える。
  

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