Tuesday, January 23, 2007

■Web 2.0をリアル社会で実行? ≪利用者に優しい仕組みつくり≫

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■Web 2.0をリアル社会で実行? ≪利用者に優しい仕組みつくり≫
   ~ 住友不動産:オフィス入居工事に定価制 ~

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昨年は「Web 2.0」(*注1)が、Web業界にて特に色々と論議された年でした。利用者自身が好き勝手に境など関係なくコンテンツを足し引きできて、それら全てがWebという世界で事足りるよう(例えば、ソフトなどを別途ダウンロード・インストールせずに済んで)、尚且つ、そういったユーザーの二次利用を前提にして、情報配信側がコンテンツに使いやすい簡潔な情報を付けてあげることが、Web2.0の方向性です。


これを不動産業界に置き換えるならば?と考えたときに、こういった仕組みが「不動産業2.0」かも?と思う記事を見つけました。
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● 住友不動産、オフィス入居工事に定価制 ●
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住友不動産は22日、オフィスビルへの入居に伴う内装工事で業界で初めて定価制を導入すると発表。入居に伴う内装や電気・空調、防災関連の工事はそれぞれ施工業者が異なり、入居者は個別の見積もりが必要だった。住友不動産が窓口を一本化、施工料金も面積あたり一定額に抑え、企業の総務担当者の手間を削減する。

内装関連のうち、受付カウンター設置と間仕切り設置、電気、防災、空調の合計5分野の標準工事をセットにして、3.3平方メートルあたり一律5万2500円で請け負う。机やイスなどオフィス家具のほか、個室カーペットなど仕様の引き上げも別料金にした。

規模や仕様によって異なるが、一般的な内装工事に比べ3―4割はコストを低く抑えられる。入居する企業の総務担当者は折衝窓口を一本化できるため手間が省け、工事費の概算も早期に算出できる。約70社ある住友不動産の協力会社が工事を手掛ける。
[ 日経新聞 2007.01.23 ]

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オフィスビルに入居する人の目的は、大半が同じです。しかし、新しくオフィスに入居しようとすると、その目的達成の前に立ちはだかる慣れない業務が多く発生し、しかもその慣れない作業に翻弄されることが多いですよね?

(Webでいうと、ひとつのコンテンツが欲しいのに、コンテンツを入手するまでに手間がかかるのと同じ...)

引越し作業に始まり、入居先の内装・デザイン、電気配線やインターネット環境の確認、等々。庶務や総務といった専門部署をもつ企業ならまだしも、少人精鋭で事業を行う企業にとっては、いかに効率化して入居・事業開始ができるかが重要でしょうから、最小限プランである標準の設定から折衝窓口の一本化まで、漠然と抱えていた「どうにかならないものか?」という声に応える結果になったのでは、と思います。

もちろん、スペースの提供元にとっても様々な担当者とのやり取りが一本化できることになり、見積もりを出す内装業者にとっても煩雑な作業が削減されることに繋がります。
(ひとつの企業をプラットフォーム化することで、コンテンツの二次利用が容易に。)
便利なようで、実は利用者に動いてもらうのが仕組みづくりのコツ。提供元は準備をしておくだけでよい、というのがこの考え方。


もう一度、利用者の立場で物事を見直すことが、新しいサービスを生むのに必要なようです。

*注1/『Web 2.0』(ウェブ ニー テン ゼロ)とは?現在のWebの世界を「Web1.0」と仮定して、「近い未来のWebの世界はこうなるんじゃないの?」と、新しいウェブのあり方を考えるたたき台として使う標語のようなもの。Web 2.0という言葉は、コンテンツの提供の仕方や、技術の提供の仕方、あるいは要素技術の組み合わせの仕方、サービスの使い方などを漠然と指しているため、明確な定義づけがなされているわけではありません。とっても簡単に言うならば、Web2.0=次世代のWeb。
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