Monday, January 15, 2007

博多大丸全面改装へ 純投資額40億円 新博多駅ビルに対抗 今年から3年間

 福岡市・天神の百貨店、博多大丸が今後3年間で全面改装することが15日、分かった。
純投資額は約40億円で、テナント負担分も含めるとさらに膨らむ見通し。売り場構成や内装を刷新し、婦人ファッションなどを強化する。2011年春に開業する新博多駅ビルの「博多阪急」(仮称)の出店を控え競争力を高める狙い。岩田屋(福岡市)や福岡三越(同)などを巻き込んだ“流通戦争”が、1段と激しさを増しそうだ。

 関係者によると、全面改装は「高質な暮らし・心地百貨店」を新たな店舗像に掲げ、西館を百貨店の商品を総合的にそろえる「上質な暮らし館」、東館をファッション度の特に高い商品を置く「高感度ファッション館」とそれぞれ位置付け、両館の色分けを今より鮮明にする。

 第一弾として、今月中にも西館地下1階の婦人靴・ハンドバッグ売り場の改装に着手。30‐40代の女性を中心に幅広い客層をターゲットにし、「モダンクラシック」をテーマに、天井や床、照明、通路配置などを大幅に変更する。

 ほかのフロアは3月以降、段階的に工事を進め、婦人服のほか、強みを持つ宝飾品などの雑貨売り場を拡大強化。テナントやブランドの入れ替えも進め、老朽化したトイレなどの設備や、外装の一部にも手を加える。

 博多大丸は1975年に同市博多区から現在地に移転。06年2月期の売上高は約772億円で、九州トップの岩田屋との差が広がり、ここ数年は顧客の高齢化などの課題も抱えている。

 天神地区は、昨夏にファッションビル「ヴィオロ」が開業。郊外大型店の開発も相次ぎ、博多阪急が出店すれば「パイの食い合い」がさらに激しくなるのは必至。このため博多大丸は、約260億円を投じた97年の東館増床に次ぐ大規模投資で改装を進め、既存客を確保しながら、若い年代層をターゲットに新規の顧客開拓を図ることにした。
=2007/01/15付 西日本新聞夕刊=
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