Saturday, March 11, 2006

福岡J1復帰初勝利またお預け・・・

福岡J1復帰初勝利またお預け・・・



<J1:福岡1-1大宮>◇第2節◇11日◇博多球
 福岡のJ1復帰初勝利は、またお預けとなった。それでも、1575日ぶりに戻ってきた博多の森を福岡イレブンが沸かせた。前半9分。FW薮田からのパスを受けたDFアレックスが先制ゴール。開幕戦と同じようにセットプレーから同点とされたが、勝ち点1を積み上げた。「2点目を取らないと勝てないという気がするが、逆転されずによく踏ん張った」。松田監督には満足感もあった。



 チーム一丸となって、窮地を乗り越えた。先制点をアシストした薮田は、これが移籍後初スタメン。前半20分にも、右サイドのMF宮崎からのクロスを合わせたヘディングが惜しくもバーをたたくなど、精力的にゴールを狙い、昨年18得点を挙げたFWグラウシオが左足を痛めて欠場した穴をきっちり埋めた。

 薮田は守っても、福岡がJ2時代から磨きをかけてきた前線からプレスをかける組織プレーを実戦。「アビスパは、規律を持って組織的に守るのが重要」と薮田。復帰を果たした福岡の組織力は、チームの窮地でも動じることはなかった。

 グラウシオに続き、前半17分にはFW田中が左足首を痛め、途中退場。さらに窮地に立たされたイレブンも、セットプレー以外の流れの中で、最後までゴールを死守した。「サポーターの応援が選手を奮い立たせてくれた。90分間、全力を尽くす約束は果たせた」と松田監督。戻ってきた博多の森の熱い応援を胸に刻み、次節(18日・千葉戦)こそ復帰初勝利をつかむ。【村田義治】

写真=上:福岡対大宮 5年ぶりのJ1イレブンに声援を送る福岡サポーター(撮影・多田篤)
下:福岡対大宮 前半9分、福岡DFアレックスは左サイド突破から先制のゴール決める(撮影・多田篤)

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