Monday, December 25, 2006

話題作が続々…ミュージカル界のホープ新妻聖子に注目


来年はNHK新春時代劇でヒロイン  

テレビばかり見ていると本物の新進女優を見逃すことになる。先週末、「第61回文化庁芸術祭賞」の演劇部門で芸術祭賞新人賞を受賞した女優、新妻聖子(26)=写真=はミュージカルの大舞台で着々と力をつけている注目株だ。

 今回の受賞は東京・帝国劇場で、きょう25日まで上演中のミュージカル「マリー・アントワネット」で、革命に身を投じる貧しい娘マルグリット・アルノー役が評価された。

 受賞した新妻は、「毎日、家に帰ると抜け殻のように倒れ込むほど疲れていたが、いつも支えてくれたのは母だった。受賞を伝えたら泣いて喜んでくれてうれしかった」と涙を浮かべていた。

 もともとTBS系情報番組「王様のブランチ」のリポーター出身。2003年にミュージカル「レ・ミゼラブル」のオーディションで、「音楽も演技も全くの素人だった」(演劇専門誌記者)にもかかわらず5000倍を突破して主役・エポニーヌの座を射止め、注目された。その後、「ミス・サイゴン」「サド侯爵夫人」など1年を通じて舞台・ミュージカルの話題作に出続けている。

 「マリー・アントワネット」は、東京で世界初演として幕を開け、来年も福岡・博多座(1月3日~28日)、大阪・梅田芸術劇場(2月7日~3月5日)が控え、再び帝劇(4月6日~5月30日)に凱旋するロングランが決まっている。まさに体力勝負だ。

 役作りにも苦労した。「最終的に自分の感性が頼りだったから、不安でした。身も心もぼろぼろになりましたが、逃げずに正面からぶつかり、まじめに彼女に向き合ってきた自負はあります」

 来年は、さらに1月1日放送のNHK新春時代劇「堀部安兵衛」(午後9時~)のヒロインも演じる。新妻は、「必要としていただけるところに行って、できる最大限の努力をしたい。出会いを大切にして、一つ一つの作品を大切に演じていきたい」と目を輝かせる。まだ彼女を知らない人は、来年、要チェックの女優だ。
ZAKZAK 2006/12/25

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