Thursday, December 28, 2006

阪神・金本、年俸5億5000万円「裏方に使うてや」と若干返納


日本人最高額で契約更改を終えた金本=兵庫県西宮市の球団事務所で(畦地巧輝撮影)  



今オフ、自身2度目のフリーエージェント(FA)権利を行使して残留した阪神・金本知憲外野手(38)が28日、甲子園球場内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季の2億6000万円から2億9000万円アップの年俸5億5000万円プラス出来高払いの3年契約でサインした。

単年ベースではソフトバンク・松中の5億円プラス出来高を抜いて現役日本人選手の最高年俸となる。

 虎のアニキがついに、現役日本人選手で一番の高給取りに躍り出た。更改“大トリ”の金本が球団と合意したのは単年ベース5億5000万円プラス出来高というビッグなもの。金本に異存はない。「久々の昇給や」と納得して一発サインだ。

 「野手で3年連続ナンバーワンの評価をいただいた。FAの時に上がらず、4年間現状維持ということを球団が考慮してくれて、この金額になった。経営者の立場になって考えるのもいいと思って折り合いました」

 現役日本人選手最高額は904試合連続フルイニング出場の世界新記録を達成した“鉄人”にふさわしい額。実は、球団が最初に提示した額は合意した額より少し高い金額だった。そのままサインでもよかったが、ここからがアニキの真骨頂。「裏方さんの待遇改善に使ってほしい」と若干の返納を申し入れたようだ。

 「裏方さんもプロであってほしいしね」と金本はサラリ。チームを支えるトレーナーなどのスタッフを思いやっている金本だが、自腹まで切るとは…。「譲り合いというものがあるやろが」と金本。この“フォア・ザ・チーム”の姿勢がアニキと慕われるゆえんだ。

 来季はあと154本の2000本安打、あと37本の400号本塁打と記録の達成イヤーとなる。そして、V奪回も果たさなければいけない。金本は使命感に燃えている。
 「今は勝つことが義務づけられている。


責任を果たし、尽くしていきたい。ちょうど154本で2000(本安打)にいきますし、あと37本の400号(本塁打)も…。来季中に達成できればいいと思う」。契約満了時は41歳になる金本だが、歩みを止める気はない。 (川越亮太)

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