アスベスト問題浮上、加根又本店福岡支店跡地建物
読者は、福岡空港前に加根又本店福岡支店の建物(空港線と3号線交差点、博多区豊2丁目6-21)が解体されていることをご存知だろうか。
鹿児島に本社を有する同社福岡支店は、2年前に東海住宅販売に売却されており、この間加根又本店は借用していたが移転、都市資源開発により解体工事が行われている。
これは約40年前に建設された建物であり、当然アスベストが使用されているはずであった。しかし、現場所長は「アスベストはない」と住民側に答弁、疑い出した地元住民約20数名は集会を開き、都市資源開発の現場所長に検査機関に証明してもらうよう要請、都市資源開発も念のため調査した結果、飛散性のあるアスベストの存在が明らかになった。
しかし都市資源開発側がアスベスト調査会社((株)E-SYATEM)に提出していた異なる場所から採取した3検体については、1検体にのみ含有しているとの調査報告書であった。
住民側は、その結果に疑いを持ち現場所長許可のうえ独自に検体を採取、3検体を住民自ら検査機関(財西日本産業衛生会)に調査依頼した結果、何れもアスベストの含有(飛散性2検体)が証明された。住民側は調査にかけていない採取場所の異なる検体をまだ数多く保有しており、都市資源開発側にきちんと調査するよう要請したが、それ以上の調査は行っていない。(住民側の調査、1検体に7万円の費用が発生するため3検体しか調査にかけていない)
福岡市の担当課長に問い合わせると「同解体工事案件は、住民の方がアスベストを心配されて相談に来られ、解体業者に問い合わせた結果、アスベストは存在しないと言われました。住民側にその旨説明するようにも要請しました」「その後都市資源開発からアスベストの存在が明らかにされ、届出を提出するよう指導しました」「届出は2月15日に提出され、16日に届出を受理しましたので工事が始まると思います。住民の方も大変心配されていますので、この間住民にアスベスト除去の工事手順等ちゃんと説明するよう要請しています」 とのことであった。
当建物は事務所棟と倉庫からなり、当然倉庫には飛散性の少ないアスベストを含有するスレートも使用されているが、配管等の断熱材には飛散性のあるアスベスト含有の材料が使用されており、大気汚染防止から作業手順が国交省から示されているとおりに処理することになる。
解体業者も地元住民に対して後手後手に動いたことが、問題が拗れる原因となっているが、住民側も「アスベストを含有する材料が使用された建物であり、工事説明をしてもらったうえで、工事を適切に行ってもらいたい」 としている。
<経 過>----------------------------------------------------------------------
【1月15日頃】 ◇都市資源開発は加根又の建物を解体する旨、地元住民に対して挨拶文書を配布した。
【19日】 ◇住民側は内容証明書付きでアスベスト建材が使用されている建物であり、調査と適切な処理を行うよう所有者と解体業者へ要請文を発送した。
※当書面に対して所有者も解体業者も住民側に何ら回答を寄こさなかったことから、住民側が怒りだした。
【その後】 ◇住民側は集会を開催して現場所長に説明を求め、アスベスト含有有無の調査を行うことを要請した。その結果、都市資源開発は検査機関に調査を依頼して、アスベストの存在が明らかとなった。 ◇住民側は1ヶ所からしかアスベストが検出されなかったとの解体業者の説明に納得せず、独自に調査。3検体中3検体にアスベスト含有の調査結果が出た。 ◇その後は上述の通り
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解体業者も今後老朽化した数多く建物の解体を請けることになろうが、特に飛散性のあるアスベスト処理には工事費用も嵩み、工事に携わる人たちの健康問題もあることから、適切な価格で受注し、適切な工事を行ってもらいたいものである。今回住民が動かなかったらアスベストはないものとして処理された可能性が非常に高い。
なお、当建物跡地は空港整備公団が購入し、空地になる予定と言われている。
日時: 2007年02月16日 14:15
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