Thursday, April 26, 2007

呼吸法で脳を整える

昨日、西日本新聞の朝刊で健康に関する次のような一文に出会いましたのでここに紹介します。

健康のとびら  中原 和彦

呼吸法で脳を整える

ストレス社会では現代人の脳や心が病むことが多くなります。
脳が疲れたり、バランスを崩したりするわけです。それでは
脳を整えるためにはどんな方法があるのでしょうか?

九州大学心療内科の教授だった池見西次郎先生は、息を整
える調身により調脳が可能だと言われました。今回は調息す
なわち「呼吸法」について述べます。

呼吸法は原則として「呼主吸従」といって、吐く息を主体にゆっ
くり長く息を吐きます。それに従って自然に短く息が入ります。
吸った息は食道ではなく、気管支などの気道を通じて肺に入ります。

肺には小さな肺胞というものがあります。成人男子には約三億個も
肺胞があるのです。その肺胞は、普通の呼吸をしている場合、約二
割がつぶれて働いていないのです。姿勢が悪い人はこれよりさらに
つぶれがひどいといわれています。

肺胞がつぶれている率が高い人ほど、ガス交換が行われないから
老化がはやいのです。姿勢が悪いと老化が早いというのは本当です。
ですから、呼吸法をすることによって老化があまり進まなくなると考え
られます。

いろいろな生活習慣病に効果があると言われていますが、たとえば
高血圧の人が呼吸法をすると血圧がずっと安定してくるのです。なぜ
高血圧が治るかといいますと、肺胞の中に「プロスタグランディン」とい
う物質があるのですが、その一種が肺胞から分泌され、抹消のいわゆ
る手足の血管を開く作用があるのです。

ですから呼吸法をしているうちに「何か温かくなりました」と患者さんが
言うのです。

もう一つ、「カテコラミン」という、抹消の血圧を上げる物質がありますが、
この「カテコラミン」の分泌を抑えたりして、高血圧を下げる働きがある
からです。

呼吸法を一つ知るだけでも、現代病に悩まされている人がかなり助かる
のではないかと思います。もちろん、西洋医学や東洋医学などと併用す
ることが必要なことは言うまでもありません。こういう簡単な方法で効果が
あるのは有り難いことですね。
(ヘルスアートクリニックくまもと院長)
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